dream−streamliner
我々はあるところでは流線型に未来を託して物創りをしてきた。
そこでは自然の摂理をも超えられそうに思えた。
不可能ということに挑戦し幸せを追い求める我々のそれは象徴であった。
宇宙にロケットが飛び飛行機は世界の距離を近くした。
何かを乗り越えながら人は進歩の先に間違いのない幸せがあると信じてきた。
しかし今進歩のなかでいろいろな事がもう少し複雑なのだと分かってきた。
流線型に託した未来も実はもう少し複雑だと分かってきた。
高速スピードで移動する物体がその本体以外の条件で騒音を出したり
気流の乱れが生じて事故を発生させそうな要因が分かったり。
流線型は理にかなっていてこれ以上すばらしい形はないと思われていたものが
かっこよくなくてもいいから心を癒してくれるような形がいいと言われたり。
またしても企みは１００％成功とはいかなかった。
かつて流線型にかけた思いでもう一度作り直してみる。
我々の思いは時間を超え現実を超え幸せに向かっていく。
戻る
